遊郭の女性を描く、
日本の肉筆屏風

2013年8月29日-11月3日
入場無料

The Asahi Shimbun Displays
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1780年代初期の日本における、男性のための享楽と遊興の世界を、この
美しい屏風からのぞいてみましょう。

吉原へようこそ。吉原は、江戸(現在の東京)で最もよく知られた遊郭地でした。この珍しい屏風
には、角玉屋(通りの角にある玉屋)と呼ばれていた店で働く、あでやかに着飾った遊女たちが、
客待ちをしている様子が描かれています。

江戸時代(1600年-1868年)の日本では、幕府が庶民の義務と勤労を奨励し、日常生活の
あらゆる面を規制していました。そんな中、
「浮き世」とよばれた遊郭と芝居小屋は、刹那の快楽によえる、人々を魅了する場所でした。
今日、我々は当時の「浮き世」を、木版画や肉筆の掛軸を通して知ることができます。その中でも、この屏風は「浮き世」の世界を大画面で描く、
現存する数少ない作品の一つで、大変貴重なものです。

この展示では、浮世絵や、当時発行されていた
遊郭手引案内書『吉原細見』など、周辺の資料もまじえ、遊郭の文化、礼節、そして性風俗の
経済的な側面を探ります。この華やかな屏風の
芸術的な美を観賞するとともに、遊郭の女性であることが、どういう意味をもっていたのか、彼女たちの公私の生活両面から考えてみましょう。


玉屋の遊女図屏風(部分)
伝 歌川豊春(1735-1815)
1770代後期-1780年代初期